花と髑髏

第一幕 堕ちた太陽が昇り 07

 朝の冷たい空気に紛れて、ほのかに花の香りを乗せた春風が頬を撫ぜた。
 花冠の塔を出たディートリヒに続いていたエデルは、足を止めて振り返る。そこには、まさに花冠の名に相応しい白亜の塔があった。塔の最上階は花開くように広く作られ、幾重にも重なる花弁に似た壁面は異様に分厚い。まるで何かを守っているかのようだった。
「ねえ、余所見していると置いていくよ」
 肩に手を置かれてはっとして振り向くと、訝しげに目を細めたディートリヒの姿があった。背を向けて再び歩き出した彼を、エデルは慌てて追いかける。歩幅も歩く速度もまるで違うため、突っ立っていたらすぐに置いていかれてしまう。
 やがて、彼の案内で辿りついたのは、塔から少し離れた場所にある小高い丘だった。
「わたしが現れた場所、ですよね?」
 太陽の下で見るため印象が異なるが、見覚えのある景色だった。
「うん。君が現れた場所で、僕の薬草園」
「薬草、園?」
 様々な種類の草木が好き勝手に生えた小高い丘は、エデルの知っている薬草園とは明らかに違う。何度か訪れたことのあるコルネリアの薬草園は丁寧に管理されていたはずだ。
「ちょっと放っておいたら、少しだけ荒れちゃったみたいだね」
 笑いながら口にした彼に、エデルは頬を引きつらせた。だらしない男だが、この状態を少しだけと言い切るとは思わなかった。
「薬草なんて育てて、魔術師のくせに薬師の真似事でもしているんですか?」
「真似事なんて人聞き悪い言い方は止めてほしいな。実際、アメルンは薬師としても王に仕えているよ。――僕たちの起源は森に根付いた『魔女』で、元々彼女は薬師だったからね」
 ――森は、グレーティアにとって縁の深いものだった。
「女神を、思い出しますね」
 グレーティア王国の始まりは、森の女神を信仰した一部族に過ぎなかった。部族の長であったゲオルク・グレーティアは、森の女神の加護によって王国を起こし繁栄に導いたのである。女神の化身である黒い花が王家の紋章に組み込まれているのはそのためだ。
「アメルンの魔術師にとって彼女は縁の深い存在なんだよ。『魔女』はゲオルク・グレーティアと同じで、女神の加護を得ていたからね。」
「初めて聞きました。後々の時代では魔術の存在さえ疑われていましたし、アメルンがどのような一族だったかなんて、ほとんど分かりませんから」
 アメルンの始まりである『魔女』や、彼女が建国の祖ゲオルクと同様に森の女神の加護を得ていたこと、すべてエデルが知らなかったことだ。そもそも、アメルンについて言及されている史料は少なく、彼らについてはほとんど分かっていないのだ。
「一族は秘密主義だからね。でも、……うん、そうか。君の生きる時代に魔術がないなら、アメルンは滅びを迎えたんだね」
 そこで、エデルは自分が酷い失言をしたことに気づく。
 ディートリヒは未来を知らないため、アメルンが辿る運命も知り得ないのだ。突然、自分の一族が未来で滅びていると知れば、いくら彼でも傷つくだろう。
 慌てて彼の顔色がんしょくを窺ったエデルは、目を見開いて凍りついた。
「どうして、笑うんですか……?」
 信じられないことに、彼は穏やかな笑みを浮かべていた。朝日に照らされた横顔には憂いの欠片もなく、安堵さえ抱いてるように見える。
「僕はアメルンが憎いから、滅びてくれるならば嬉しいよ。こんな人の身から逸脱する力があるから争いが起こる。――争わなければならなかった」
 彼は自嘲するような薄笑いを浮かべて目を伏せた。長い睫毛が陶磁に似た白い肌に翳を作り、人形のように整った顔に憂いを帯びさせる。
「二年前まで、僕は王位継承者として兄上と対立する存在だったんだ」
 エデルは思わず耳を疑った。
 賢王フェルディナント・バルシュミーデ・グレーティアと、ディートリヒ・アメルンは非常に仲の良い兄弟だったと伝えられている。腹違いの弟は、一切の野心を抱くことなく兄とその子孫を支え続けた。まさか対立していたなんて夢にも思わなかった。
「もちろん、僕はそんなこと望んでいなかったよ。だいたい、図書館や王城のアトリエに引き籠っていただけの、ろくでなしの王子なんて国王に相応しくない」
 自身を殊更貶める言葉は、紛れもなく彼の本心のようだった。己は王に相応しくないと、彼は誰よりも強く信じている。また、王に相応しくなろうという気持ちを微塵も持ち合わせていないのだ。
「でも、……貴方のまわりは、貴方を放っておかなかったんですね」
「アメルンは、どうしても一族から王を出したかったんだ。そうすれば、魔術を手放さずに済む、魔術が滅びる運命を変えられる、と信じているから」
 エデルには魔術が滅びる運命が、どのようなものか分からない。滅んだという結果は知っていても、その過程を知っているわけではない。
 だが、アメルンの者たちが魔術を手放したくないという気持ちは痛いほど理解できた。
「魔術とは、不可能を可能にする術なのでしょう? そんな術があるなら、誰だって縋ります」
「……なあに、叶えて欲しい願いでもあるの?」
 ディートリヒの問いに、期待で掌に汗が滲んだ。速まる鼓動を抑え込むように、一度だけゆっくりと深呼吸をする。
「それは、人の身体を作りかえることも可能ですか?」
 叶わないと知りながら、何度も繰り返し願った。この身を捨てて、イェルクの傍に在れる自分の姿を夢見た。
「残念だけど、魔術は己の起源に関わることには行使できない。生まれ落ちた命の本質を変えることは、どう足掻いても不可能だ」
 後の時代に名を遺すことになる最後の魔術師は、嫣然として唇を釣り上げた。その声はエデルの儚い願いを容赦なく踏み躙る。
「僕たちグレーティア人の始まりは森の女神だ。彼女から生まれた命を、彼女の加護を受けていた『魔女』が変えられるはずもない。諦めなよ、生まれは誰にだって変えられない」
「……っ、それでも、わたし、は」
 叶うならば、この身体を作りかえて、イェルクの隣に相応しいものにしたかった。
「君の願いは叶わない。その身体を作りかえてまで、君は何をしたいの?」
「貴方には、きっと、分からないんでしょうね。貴方は……、望めば大好きな人とずっと一緒にいられるもの」
 史実の通り、彼はこの先、愛する兄と共にあるのだろう。それは確定された未来だ。イェルクの傍から引き離されてしまう自分とは違う。
「……僕は君のことなんて知らないし興味もないけど、望めば大好きな人と共にいられるなんてばかじゃないの? ――傍にいられるなら、花冠の塔に逃げ込んだりしない」
 不機嫌そうに吐き捨てたディートリヒに、エデルは瞳を揺らした。
 思えば、共に暮らし始めてからそれなりの日数が経ったが、彼が花冠の塔から出ることは滅多になく、本来住まうべき王城へ行くそぶりもない。
「兄上に会いたいなあ」
 この時代を生きていないエデルは、彼らの関係を遺されていた史料からしか判断できない。非常に仲の良い兄弟だったと伝えられていたからこそ、何事もなく平和に過ごしているのだと思っていた。
 ――王位を継承できる人間が二人いれば、争いになることなど目に見えているというのに。
 重たい沈黙が落ち、ただ柔らかな風が二人の間を通り抜ける。
 薬草園に佇むディートリヒの眼差しは、ここではない何処か遠くへと向けられていた。その美しい顔が、何故だか今にも泣き出しそうな子どもと重なって、心の水面に波紋を起こす。
「ディートリヒ、様」
 震える声で、エデルが彼の名を呼んだ時だった。
 突如、ディートリヒが何かを呟いて、薬草園の端へと駆けて行った。いきなりの行動に唖然とするエデルを余所に、彼は走った先で屈みこむ。
「やっぱり! ちゃんと育っている」
 嬉しそうに声を弾ませた彼は手招きをする。先ほどまでの様子が嘘のような変わり身の早さに驚きながらも、エデルはゆっくりと彼に近寄った。
 屈みこんだ彼の直ぐ傍には、朝焼けの色をした花弁を広げて綻ぶ小花があった。見覚えのあるその花に、エデルは顔をしかめてしまう。
 ――大嫌いな、後の時代で朝焼けの名を冠する花だ。
「ね、綺麗でしょう? 僕が創ったんだよ」
 花に夢中になっているディートリヒは、エデルの様子に気づくことなく、宝物を自慢する子どものように笑っていた。まだ名もないだろう花を愛おしそうに撫でる彼を見ていられなくて、エデルは目を逸らす。
「小さい頃、この場所で凄く綺麗な朝焼けを兄上と一緒に見たんだ。咲き誇る白い花が美しい朝焼け色に染まっていたのを、今でも鮮明に憶えている」
 幸せそうに口にしたディートリヒは、兄と共に見た花を再現したくて、新しく創り出してしまったのだろう。そうして、彼は朝焼けの名を花に授け、生涯に渡って愛したのだ。
「どうして、……ここにわたしを連れてきたんですか?」
 沈んでいく気分を紛らわすように、エデルは話題を変える。これ以上あの花の話を続けて、平常心でいられる自信はなかった。
「別に深い意味はないよ。塔内に籠っているのは退屈かと思って。しばらくこちらで過ごさなくちゃいけないんだし、たまには外に出ないと駄目だよ?」
 邪気のない純粋な理由に、エデルは一瞬だけ呆気にとられる。
「それを、いつも引き籠っている貴方が言うんですか?」
 自然と口元が緩み、エデルは堪え切れず声を出して笑ってしまう。彼は驚いたように目を瞬かせた。
「……君、笑えるんだね。いつも険しい顔をしているから、笑えないんだと思っていたよ」
 彼は自らが創り出した花の近くに生えていた雑草を抜きながら、エデルの顔をながめる。
「君はなんだか不思議だね。子どもなのに、子どもらしくなくて。せいぜい、十二、三歳だろう?」
「十五歳になったばかりです。……そう言う貴方こそ、大人なのに子どもみたいで不思議。イェルク様みたい」
 エデルの脳裏に金髪の少年が浮かぶ。彼は幼いうちから大人であることを強いられていたが、子どもの無邪気さを今に至るまで失うことはなかった。王太子として政務に取り組む凛々しい顔も、少年のようにあどけない顔も、どちらも愛おしい姿だ。
「イェルク?」
「イェルク・ガイセ・グレーティア様。わたしが仕えていた、王太子の名です」
「所作が綺麗だったから結構な身分の子だと思っていたけど、王太子付きだったの?」
「わたしとイェルク様は同い年で乳母兄妹なんです。生まれた時から一緒です」
 幼い頃は共に勉学に励む仲間として、ある程度の年齢になってからは侍女として彼の傍に控えていた。尤も、侍女としての肩書は表向きのもので、実際、エデルがしていたのはイェルクの政務の補佐である。
 彼は国のためなら私情を切り捨てることのできる人で、どれだけ親しい人間であっても国のためなら容赦なく使った。幼い頃から彼と同じだけの教育を受けていたエデルを利用することも、決して躊躇わなかった。
 唯一の例外は、彼が愛したコルネリアという女性だけだ。
 だから、あの時、エデルは激高して彼女から逃げ出してしまった。
 コルネリアは、女になりたくないというエデルの願いを叶えてくれた。こちらの気持ちを汲んでくれていたのだと思っていたのに、彼女はよりにもよってイェルクに薬のことを話した。
 そうして伝えられた、薬を止めろというイェルクの意思。それを彼が愛するコルネリアから伝えられたことが何よりも赦せなかった。
「……もう、棄てられましたけどね」
 エデルにとって、薬の服用を止めることは彼の傍にいられないことを意味する。だからこそ、誰よりも愛しい彼に直接言って欲しかった。要らないなら要らないで、どうして人を介するようなことをしたのだ。彼にとっての自分は、それほど価値の低い人間だったのか。
「何で棄てるの? 君、イェルクに娶られるんじゃないの?」
「は? ……何処をどう解釈して、そうなるんですか」
 あまりにも突飛なことに、エデルは間の抜けた声をあげてしまう。
「だって、年頃の王太子の傍に年頃の侍女を置くなんて、他に目的が見当たらないし。手をつけろと言わんばかりじゃないか」
「違う! そんなの、赦されない……!」
 反射的に叫んでしまったエデルは、口元を手で押さえる。虚を突かれたディートリヒは、エデルの大声に目を丸くしていた。紫水晶の瞳に映る動揺した自分の姿にばつの悪さを感じて、エデルは視線を彷徨わせた。
「あの、だから、……わたしは、イェルク様に仕える身でしかなくて。あの方には、もう、コルネリア様――王太子妃様がいらっしゃいます」
「だから? 王太子妃が埋まっているなら、妾妃になれば良い話だろう」
「あの方は王太子妃様だけを愛していますから。妾妃なんて必要ありません」
 イェルクが女として求めるのは、後にも先にもコルネリアだけだろう。イェルクの父母の不仲は有名な話であり、あまり夫に顧みられることのなかった不幸な母親の背を見て育った彼は、決してコルネリアを己の母と同じ境遇に貶めたりしない。
「まあ、僕は君の主が誰を愛してようがどうでも良いけど……、妾がいないと万が一の時困るのはグレーティアだろう。イェルク王太子に兄や弟は?」
 エデルは首を横に振って否定する。
 イェルクの父である国王陛下は正妃以外にも妃を何人か迎えているが、子宝には恵まれなかった。たった一人の王子として生を受けたイェルクは、それ故に周囲の期待を一身に背負ってきたのだ。
「王太子妃が世継ぎを産むなら良いよ。だけど、産めなかった場合に妾は必要だ。グレーティアの直系の血が絶えるということは、国そのものが滅びることと同義なんだから」
 直系の血が絶えるとグレーティアが滅びる。その意味が分からず、エデルは首を傾げる。
「直系がいなくなっても、傍系の王族を連れてくれば良いでしょう?」
 世継ぎではない王族が、新たに家を起こしたり貴族に降嫁した例は過去にある。王族の血は貴族にも流れているのだから、その中から王位に就く者がいても特に問題はないだろう。
「ああ……。君は国守くにもりの水晶について知らないのか」
「国守の、水晶?」
 まるで聞き覚えのない単語に目を細めれば、ディートリヒは雑草を抜く手を止めて肩を竦めた。
「知っているとは思うけど、建国時代、グレーティアが位置するゲオルギーネ大陸は常に覇権争いが繰り返されていた。地図は数十年と言わず数年で塗り替えられ、血で血を洗うような戦乱の世が続いた」
「……それくらい知っています。ゲオルギーネ戦争のことでしょう」
「そう、その戦争の最中、大陸に現れた小国こそグレーティアだ。――ねえ、君は不思議に思ったことはない? グレーティアが大陸の覇権争いで潰されず、今の時代まで平和を享受できるのは何故だろうね」
 ディートリヒに言われて、ようやくエデルは違和感を覚える。今まで疑問に思わなかったことが不自然なくらいだ。
 何故、グレーティアは大陸の戦禍に巻き込まれることなく、何百年の歴史を保っていられたのか。
「グレーティアは恵まれた国だよ。土壌は栄養に富み、清らかな水がいくつも流れ、至る所に深い森が根を張っている。――こんな小さな国に、大国が喉から手が出るほど欲しいものが揃っている」
 ディートリヒの言っていることは間違いではない。
 グレーティアは小さな国土に余りあるほどの資源を抱え込み、それを当然のものとして今日まで発展してきた。
 エデルが生きる時代ならまだしも、ゲオルギーネ戦争の時代やいまだ戦乱の名残があるこの時代で、この国は何故無事でいられるのか。
「国守の水晶を操る王の手によって、グレーティアには強力な結界が張られているんだ。そして、豊かな国土さえも水晶の力によって保っているんだよ。外からも内からも国を守る、森の女神の加護の証だ」
 信じがたいことだが、国守の水晶とは他国の侵略を防ぎ、豊かな国土さえも生み出してしまう代物らしい。
 彼の言うことを頭の中で整理していると、不意にディートリヒの額にある水晶が目に入った。鮮やかに色づく紫水晶を前にして、エデルは一つの疑問を抱く。
「……貴方の額にある水晶も、国守の水晶なんですか?」
「違うよ。――建国時代、ゲオルク・グレーティアは一人の女を傍らに置いていた。同じ部族の女なんだけど名前が残っていなくてね。僕たちは『魔女・・』と呼んでいる」
 彼の言う『魔女』とは、おそらく森に根付いた『魔女』のことだろう。
「アメルンの起源である『魔女』ですね」
「うん、僕たちアメルンの祖となった『魔女』だよ。この額に埋め込まれた水晶は森の女神の加護の証――国守の水晶と対をなす水晶の欠片だ」
 自分の額に埋め込まれた紫水晶を指差して、ディートリヒは微笑んだ。
「国守の水晶は、もともとは双子水晶と呼ばれた水晶の片割れ。片方は国守の水晶となり、片方は『魔女』の所有物として花守はなもりの水晶と呼ばれるに至った」
「……そんなこと、イェルク様は一言も」
 ディートリヒが語る事実を、一度だってイェルクが口にしたことはなかった。かつては何もかも包み隠さず話して、秘密を共有してきたはずなのに、いつから彼はエデルに隠し事をするようになったのだろう。
「基本的に王族とアメルンの者しか知らないことだから仕方ないよ。教えて何処かに情報が漏れたら、国守の水晶が狙われてしまう」
「では、どうして、わたしにそんなことを?」
 ディートリヒの言い分は尤もだったが、それならば、エデルにも話すべきではなかった。秘密を誰かに漏らすということは、それだけ守ることが難しくなり、危険性も高くなる。
「君になら話しても問題ないと思って。君はこの時代の人間ではないし、君が未来に戻ったあと、国がどうなろうと僕には関係ないから」
「どうなろうと関係ないって……、貴方が生きる国の未来なのに?」
「僕は君が生きる未来では死んでいるから、君が生きるグレーティアがどうなろうと知るものか。国なんて、兄上が幸せならどうでも良いよ」
 それは、後に英雄と呼ばれる青年が口にするには、あまりにも酷薄こくはくな台詞だった。彼は自国になんら価値を見出していないのだ。
「遠い過去も、遠い未来も、本来なら決して手の届くことのない異なる世界だ。そんな場所を、どうして僕が憂うの? 今でさえ、この国のことなんてどうでも良いのに」
 遠い未来――手の届くことのない異なる世界。その世界が母国の未来だと知ったところで、彼にとってそれは何の意味も持たないのだろう。
 だからこそ、エデルは不思議に思った。限られたわずかなこと以外無関心な青年が、不作に喘いだグレーティアを救い、数々の功績と共に後世に名を遺すことになったのは何故なのだろうか。