海の底には、きっと地獄がある。
『海月館水葬夜話』(2020.7.17発売)に至るための前日譚。
ぜんぶあげるから、置いていかないで。ずっと一緒にいて。
『海月館水葬夜話』(2020.7.17 集英社オレンジ文庫様)の前日譚。
※ 前日譚 → 本編(文庫)/本編(文庫) → 前日譚 どちらの順番でも読むことできます。
――死んでも忘れることのできない後悔は、ありますか?
遠田湊は十年ぶりに故郷に帰ってきた。
そこで待っていたのは、呪いのような初恋の男と、
後悔を抱えて彷徨う死者の魂だった。
死者の後悔を紐解き、海に還す家に生まれてしまった男女の、
何処にも行けない地獄のような恋の話
幼馴染の再会から始まる、愛と憎悪、恋と執着、生と死をめぐる葬送譚。
遠田湊には秘密がある――。美しい海月の姿をした海神(わだつみ)信仰の根付く穏やかな港町で、湊は司書として働いている。と同時に、幼なじみの凪と暮らす海月館で、家業を手伝ってもいる。死者たちの後悔を紐解き、海に還すのだ。今宵もまた、さまよえる魂がひとり――。
それはやがて、静かな町で起きた凄惨な通り魔殺人の暗部に繋がり……⁉[オレンジ文庫公式サイトより引用]
さまよえる魂を海に還す。そんな家に生まれた男女の幼なじみと、後悔を抱えた死者の織り成す葬送譚。
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集英社オレンジ文庫編集部(コバルト編集部) 気付
東堂 燦