集英社オレンジ文庫 (2022.3.18)
彼の葬式に参列したのは、十三回目になる。それは永遠に来ない、春のこと——
まだ雪の残る3月末、上京して華々しく活躍する悠が、突然目の前に現れた。もう長く会っておらず、ずっと遠くから応援していたものの疎遠になっていた幼馴染だ。そして再会の直後、深月を助けるために悠は命を落としてしまう……。受け入れがたい現実に、深い悲しみの中で目を覚ました深月は3月1日の朝を再び迎えるのだった。しかし、どんなに時間が巻き戻っても、春を待たずに悠は幾度となく死ぬ——。
たったひとつの、恋の奇跡に涙! ‟生きて、笑っていて欲しかった……” 儚く切ないラブストーリー。[オレンジ文庫公式サイトより引用]